かめまるです
スーツで大切なのはもちろんサイズ感ですが、
ボタン、襟、ポケットなど細部のデザインもとても重要です!
あの人のスーツ高そうだなって思うのは、結構細部のデザインにもこだわってます。逆に、そういう人のデザインを真似ることで、スーツを高く見せることも出来ます!
この記事では
「おしゃれなスーツが欲しい」
「みんなと違う個性的なスーツが欲しい」
スーツの細部とは
スーツで細部はざっと、ボタン、ラペル、ベント、ポケット、袖口、パンツ裾といろいろあります。
実は、それぞれのデザインには意味があります。着用するシーン(結婚式、ビジネスなど)に適しているデザイン、そうじゃないものまであります。なのでオーダースーツなどで自由に決められる時は、組み合わせに気をつけて選びましょう!
ボタンの数
スーツはボタンの数によって印象がめちゃくちゃ変わります。「ドレッシーに演出したい」、「クラシカルな着こなしをしたい」、「着用シーンを選ばずに着たい」などどうなりたいかによって選ぶものを決めていきます。
それを知った上であえて外すのも上級者の遊び方としてかなり面白いです!まあ僕はまだその域には達してないですが…笑
ボタンの数には3種類あります。
- 一つボタン
- 二つボタン
- 三つボタン
✔︎一つボタン
真っ先に思い浮かぶのはタキシードですね。一つボタンは一般的に礼服と呼ばれるものに採用されます。
ただ、一つボタンはビジネスシーンではNGです。理由は、留める部分が一ヶ所となるので空きが大きくなります。そのため、ドレッシーな印象となりビジネスには不向きなんです。逆に、ドレッシーな印象となるので、パーティーなどのシーンで着ているとすごくおしゃれです。
一つボタンは周りにいなくかっこいいなぁと思うかもしれませんが、意外と着用シーンが限られてくるので普段使いとしては不向きです。
✔︎二つボタン
おそらくほとんどのスーツがこの二つボタンです。スタンダードと言ってもいいくらいです。二つボタンはめちゃくちゃ汎用性が高いので、どのシーンにも対応できます。
フォーマル度も高いので冠婚葬祭の際は二つボタン1択になります。
Vゾーンをきれいに見せられるのも特徴です!Vゾーンとは襟の間から見えるネクタイ-シャツのところを言います。
✔︎三つボタン
クラシカルな着こなしができる三つボタンは90年代前半から中頃に流行したスタイルなので、もしかしたら少し古くさいと感じる方もいます。
ただ流行は繰り返すので、最近では段返り三つボタンといって一番上のボタンは閉じた時に隠れるデザインが流行っています。
周りとちょっと差をつけるのなら段返り三つボタンがおすすめです。
ラペル(襟)
僕はラペルこそがスーツの顔だと思っています。それくらい、このラペルってスーツの表情を変えてくれるんです。ラペルが変わると顔周りの印象が変わるので、おしゃれな一着が欲しい場合はここに気を使うと一味も二味も変わりますよ!
大きく普段使えるデザインには大きく分けて2種類あります。
- ノッチドラペル
- ピークドラペル
✔︎ノッチドラペル
スーツ屋にあるほとんどのスーツがこの形をしています。どんなシーンでも着れるので、定番のデザインになってます。ど定番の安定で選ぶならこのノッチドラペルがおすすめです。
普段使い用で検討しているなら、ノッチドラペルで間違いないです!かっこいい、おしゃれというよりかは、飽きが来ないので長く使いたい人向けのデザインです。
✔︎ピークドラペル
ピークドラペルの特徴は襟の先端が上向きに尖っているところです。何と言っても、優雅さ、華やかさが演出できます。僕は最初見た時、「なんだこのめちゃくちゃかっこいいデザインは!」と思いました。っていうのもこの襟のスーツってなかなか見ないんです。
ピークドラペルは結婚式、パーティーなんかにすごく似合い、おしゃれでかっこいいです。顔周りの印象も華やかになるので、結構差別化に繋がります。
ただ、フォーマル度が高めなので、ビジネスシーンではあまりおすすめできません。
ベント
ベントとはスーツの後ろのピラピラしている部分です。よく、仕付け糸が付いているまま着ちゃう人もいますよね。笑
ベントのデザインによって背を高く見せることができます!たかがベントだと思いますが、結構後ろ姿の雰囲気を変えます。ベントに関しては着用シーンをそれほど選ばないので、お好みのデザインを取り入れられます。
ベントには3種類のデザインがあります。
- センターベント
- サイドベンツ
- ノーベント
✔︎センターベント
ビジネススーツでよく見るのがセンターベントです。もともとは乗馬する時に動きやすいように考えてデザインされたものなんです。スポーティーな印象が強めなので、ビジネスシーンでフットワークの軽さなど身軽さを演出できるのでおすすめです。
センターベントが合うスーツとして、細身、着丈が短いものとされています。僕のイメージですが、若者が好むデザインだと思います。
✔︎サイドベンツ
実は「サイドベント」ではなく「サイドベンツ」なんです。理由は両サイドに切り込みがあるため、ベントの複数形であるventsになります。もともとは剣の抜き差しをスムーズに行うために考えたデザインなんです。
サイドベンツはフォーマル度が高く、威厳と風格のある印象を与えます。その名の通り両サイドに切り込みがあるため、実はセンターベントよりも動きやすいんです!センターベントの突っ張った感じはないです。また、身長が低い人はサイドベンツにすることで少し高く見せることができます。
✔︎ノーベント
ノーベントは最も歴史が古いデザインです。上の二つは動きやすさといった機能性を持ったデザインですが、これはその機能を持ちません。なぜなら、社交パーティーや公式の場で着用することを前提としているからです。つまり、この3つの中では一番フォーマル度の高いデザインとなります。
特徴としては、ドレッシーでエレガントな雰囲気を演出できます。そのため、タキシードなんかはノーベントを採用していますね。
ポケット
スーツのポケットは慎重に選んでください。これまで、ボタン、ラペル、ベントとスーツの雰囲気を作ってきたのにここでミスマッチをするパターンが意外と多いです。
僕は、ポケットは本体を引き立たせる重要な役割をしていると思います。なので、あれもこれもやりたいという気持ちをグッとこらえ、スーツ本体との調和を考えてみましょう。
ポケットは大きく分けて4種類あります。
- ノーマルポケット
- スラントポケット
- チェンジポケット(スラント)
- アウトポケット
✔︎ノーマルポケット
最もスタンダードなデザインです。ポケットはあまり強調させたくなく、無難に仕上げるなら間違いないです。あらゆるシーンにも適応しているため、めちゃくちゃ使えます。また、飽きのこないのも大きなメリットです。
✔︎スラントポケット
スラントポケットは斜めに上がったデザインが特徴的です。斜めに上がっていることでシャープに見せることができます。そのため、スリムに見せたい人におすすめのデザインです。
文字なんかでもそうですが、斜め上を意識して書くと綺麗に見えますよね。それと同じで、ポケットも斜め上になることでかなりスッキリとした印象になります。
✔︎チェンジポケット
チェンジポケットの上の小さいポケットは、もともと小銭を入れるためのものとして作られました。チェンジとは小銭という意味なんです。
おしゃれな雰囲気を演出できるのでぜひ挑戦してみてください!
✔︎アウトポケット
アウトポケットはその見た目からも想像つきますが、かなりカジュアル度が高いデザインです。愛嬌のあるかわいいポケットですが、着用シーンが限られますので注意が必要です。
袖口
「美は細部に宿る」と言いますが、袖口までこだわって本当にかっこいいスーツが作れると思います。人って意外と時計など相手の手元を見ていたりします。
袖口のこだわりポイントとしては、オーダーでしかできない本切羽というデザインがあります。つまり、「本切羽ってことはオーダースーツ?」ってことを見せつけるチャンスとも言えます!
袖口は大きく分けて2種類あります。
- 開き見せ
- 本切羽
✔︎開き見せ
おそらくほとんどのスーツがこの「開き見せ」だと思います。開き見せのメリットとしては、袖丈を詰めることが簡単にできることです。そのため、既製品のスーツではほぼ100%このデザインです。
✔︎本切羽(ほんせっぱ)
本切羽はオーダースーツの代名詞と呼ばれるほど、オーダースーツでは人気のオプションです。袖口が実際に開くことができるのが特徴で、だいたい本切羽のスーツ着ている人はそれを自慢したくて、わざとボタン外していたりしますね笑
まあそれがめちゃくちゃかっこいいんですけどね!
注意点としては、袖が開くため袖丈のサイズ調整することがかなり難しいです。オーダーする際もサイズには十分気をつけないといけませんね。
パンツ裾
パンツ裾には2種類あります。
- プレーンボトムス(シングル)
- カブトボトムス(ダブル)
✔︎プレーンボトムス(シングル)
フォーマル度の高いデザインで、礼服ならシングルが常識です。シュッとしているので、足が細い場合なんかは足が長く見える効果があります。シングルは足元が軽やかに見えるのでどちらかといえば若者に人気のあるデザインです。
また、ビジネス、フォーマルなシーンでも使えるので、どちらか迷ったら汎用性の高いシングルにすることをおすすめします。
✔︎カフドボトムス(ダブル)
ダブルはどちらかというとカジュアルな印象です。足元に重厚感が出てくるので、好みが分かれてくると思います。特に、身長が低い人は足元にアクセントが来ることで、身長が低く見えてしまうので注意してください。
また、ダブルはフォーマルなシーンには適していません。なので少し使いにくい感じがします。
オーダースーツがおすすめ
ぶっちゃけ既製品の中から選んで、自分好みのスーツを探すことはできないと思います。「ピークドラペルがいいけどベントはサイドベンツがいい」と思ってもなかなかイメージに合うスーツってないんです。
ならば、作ってしまえ!
オーダースーツなら今紹介した細部のデザインを自分の好きなようにカスタマイズすることができます。むしろオーダースーツでしか実現できません。
かなり高いイメージもありますが、実際はそんなことなく結構リーズナブルです。安くて29,000円で作れるお店もありますので「かっこいい一着」、「おしゃれな一着」を手に入れましょう!
最後に
スーツの細部にはいろいろなデザインがあって迷ってしまいますよね。それぞれにちゃんと意味があって形作られています。既製品では組み合わさっているものの中から選ぶので深く考えませんが、自分で決めるとなると結構大変です。
でも、真剣に考えて向き合ったスーツが完成した時はかなり嬉しいですね。ぜひ、みんなに自慢したくなるような一着を手に入れましょう!
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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