かめまるです。
デリケートクリームは万能クリームなんてよく言われますが、ぶっちゃけ使い方よくわかりませんよね。靴磨きでは、実はそんなに万能とは言えません。むしろ、使う用途が限られてきます。結論、「乳化性クリームを塗る前」にほぼ限られてくると思います。
この記事では
・デリケートクリームで磨いたけど光らない
・他のクリームとの違いは?
という疑問に答えていきます。
クリームの特性を理解し、正しい使い方をマスターしましょう!
デリケートクリームって何?
デリケートクリームは簡単に言うと「保湿クリーム」です。塗ることで、革の潤いと柔軟性を保ちます。油分、ロウ分が少なく水分が主になるので、仕上がりはマットになります。あまりピカピカさせたくない時や素材の風合いを活かしたい時にはベターです。文字通り、コードバンなどのデリケートな革にも使うことが出来ます。
乳化性クリームとの違いは
1番大きな違いは「ツヤがでるか、でないか」だと思います。その要因は成分にあります。デリケートクリームは保湿を目的としているため、水分の含む割合がかなり高いです。一方、乳化性クリームは栄養補給、保湿を目的としているため、デリケートクリームと比べて水分の割合が小さく、油分、ロウ分が多く入っています。そのため、革の劣化を防ぎ、柔軟性を高める効果があります。
乳化性クリームにも保湿効果があるなら、デリケートクリームを使う理由ってあるの?
答えは「YES」です。
理由は、色ムラになるのを防ぐ為です。乾燥している革は、乳化性クリームを塗るとクリームをぐんぐん吸収していきます。茶色の靴で想像してもらうとわかりやすいのですが、ある部分だけクリームを吸いすぎて色が濃くなることがあるんです。それが色ムラの原因になります。
デリケートクリームを乳化性クリームの前に塗ることで、色ムラを防ぐことができます。
※名前にワックスとありますが、乳化性クリームです。
デリケートクリームの使い方
デリケートクリームには2種類の使い方があります。デリケートクリームは塗りすぎに注意!栄養分が過剰になり逆に革が劣化することがあるので、薄く伸ばして使いましょう。
革靴の表面に塗る
乾ききった革靴を靴磨きする場合は、馬毛ブラシでほこりを払い、クリーナーで汚れを落とした後にデリケートクリームを塗ります。その理由は、乾いた革は水分、油分に飢えているので待っていたかのように吸ってくれます。そのため、先にデリケートクリームで水分をたっぷり革に含ませる必要があります。ここでデリケートクリームの、革にシミ、色ムラが出来にくいという長所が効いてきます。ツヤを出したくない場合はここまで良いのですが、ツヤを出したい場合はこの後に乳化性クリームを塗ります。革に十分な水分を含ませているので、色ムラが抑えられます。
革靴の内側に塗る
履き馴染んでいない硬い革の内側に塗ると柔らかくなります。靴を履くちょっと前に塗り込むと、履いている間にクリームの水分が蒸発していき足の形に変形してくれます。デリケートクリームはベタベタしていないので塗り終わった後に布で拭くだけでOKです。
最後に
デリケートクリームは絶対に必要って訳ではありません。黒い靴しか持っていなければ、黒いクリームを塗ってもぶっちゃけ色ムラなんて気になりません。ただ、ひどく乾燥している場合は水分をたっぷり含ませてから乳化性クリームを塗る方が、革が長持ちします。
1つ持っていて損はないと思いますので、デリケートな革や、しばらく放置している靴があれば手にしたいクリームだと思います!
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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