【重要】新品の革靴に使うべき2つのクリームと使う手順を徹底解説します!

靴磨き

かめまるです。

 

新品の靴を買ったけど何かクリームを塗ったほうがいいのか。どんなクリームを塗ったらいいのか。どのような手順で塗ればいいのか迷ってしまいますよね。結論から言うと、新品の革靴にはデリケートクリームと乳化性クリームの2つを塗るのがベストです。

 

この記事では

  • 新品の革靴にクリームを塗る理由
  • なぜ2つクリームを塗るのか
  • クリームを塗る手順
  • おすすめのクリーム

について解説していきます。

 

 

新品の革靴にもクリームを塗る必要があるの?

事実、新品の革靴にクリームを塗る必要があります。たぶんほとんどの方は、「新品で新しい状態なんだから、クリームなんて塗る必要ないよ」って思うかもしれないですが、ぶっちゃけ「新品=きれいな状態」であるとは限りません。きれいな状態ではない理由は、古いクリームが靴の表面に付着しているからです。つまり、その古いクリームを落として新しいクリームを塗る必要があります。

 

クリームを塗ることで革にどんなメリットがあるのか、クリームを塗る必要性について解説します!

 

乾燥、ヒビ割れ、シワを防ぐ

新品の革靴でも保管期間や状態によって想像以上に乾燥しています。表面はクリームが付いているのでピカピカに見えますが、そのクリームも古く乾燥の原因にもなります。入荷してすぐ売れる靴もあれば、1年売れない靴なんてざらにあります。製造から納品までもタイムラグがあるため、クリームは古いと思っていていいでしょう。

 

革は乾燥が原因で、表面のヒビ割れ、シワができます。僕も前に失敗したことがありますが、買ったばかりの靴を手入れしない状態で履いてしまったため、早い段階でヒビ割れ、シワができて後悔したことがあります。そうならないためにもクリームを塗ることが重要です。

 

クリームを塗ることで革が本来持っていた水分、油分を補うことができます。適度な水分と油分が靴を長持ちさせることに繋がります。

 

シミ、色ムラを防ぐ

新品の状態で使うもう一つの問題はシミです。これは革靴にとって致命傷になりかねません。例えば雨によるシミです。黒い革靴の場合は、真っ黒なのでイメージしにくいと思いますが、茶色の革靴で想像してください。とても乾燥している状態の革に雨がかかると、革は雨(水分)を勢いよく吸収します。まるで待っていたかのように。これにより、一部分だけ色ムラが起こります。

 

これを防ぐ方法は、革靴が乾燥しないようにクリーム塗って革に保湿、栄養補給をすることです。

 

 

2つのクリームの役割

冒頭でも紹介しましたが、新品の革靴に使うべきクリームはデリケートクリームと乳化性クリームの二種類です。なぜ2つのクリームを使う必要があるのかと、それぞれのクリームの役割について解説していきます。

 

2つのクリームの違いについてはデリケートクリームの正しい使い方【乳化性クリームを塗る前に使います】で詳しく説明しています。

 

デリケートクリーム

デリケートクリームは簡単に言うと「保湿クリーム」です。塗ることで、革の潤いと柔軟性を保ちます。油分、ロウ分が少なく水分が主になるので、仕上がりはマットになります。あまりピカピカさせたくない時や素材の風合いを活かしたい時にはベターです。文字通り、コードバンなどのデリケートな革にも使うことが出来ます。

 

✔︎おすすめのデリケートクリーム

 

乳化性クリーム

乳化性クリームは栄養補給、保湿を目的としているため、デリケートクリームと比べて水分の割合が小さく、油分、ロウ分が多く入っています。そのため、革の劣化を防ぎ、柔軟性を高め、ツヤ出し効果があります。

 

✔︎おすすめの乳化性クリーム

 

なぜクリームを2つ使うのか

2つのクリームを使う理由は、乳化性クリームによる色ムラを防ぐためです。

 

先ほどの説明でデリケートクリームの方が、乳化性クリームよりも水分が多く含まれているのが分かったと思います。ここが重要なポイントで、デリケートクリームの大きな特徴は水分量が多いのであらゆる革にも使えることです。もちろんデリケートな革にも。

 

じゃあ、新品の革はどんな状態にあると思いますか。

 

乾燥しているデリケートな状態にあります。例えば乳化性クリームのみ使った場合。ぶっちゃけ、黒の革靴だったら問題ないと思います。僕もあえてデリケートクリームを塗ってから乳化性クリームを塗らないです。ただし、茶色など黒以外の場合は色ムラを起こす可能性があります。理由は、乾燥している革は油分をぐんぐん吸うからです。ひとつの靴でも、保管状況などによってつま先、甲、かかとで乾燥の度合いは違います。つまり、クリームの吸収しやすい部分、吸収しにくい部分があるので色ムラができます。

 

デリケートクリームで革に水分を与えてから塗ることで、乳化性クリームの色ムラを防ぐことができます。1足3万円以上する革靴を買った時はデリケートクリームを使ってより慎重に行いましょう!

 

 

クリームを塗る手順

これまでクリームを塗る部分に照準を当てて説明していましたが、実はその前後にもいくつか工程があります。それについても詳しく解説していきます!【保存版】靴磨きのやり方 -初心者でも簡単にできる-ではより詳しい内容を書いてあります。

✔︎STEP1.シューキーパーを入れる

シューキーパーを入れることで靴のシワが伸びる為、クリームを伸ばしやすく、ブラシもかなりかけやすくなります。シューキーパーを入れないと、ブラシをかけた時に靴がフニャっとするので結構ストレスになります。

 

 

✔︎STEP2.馬毛ブラシでブラッシング

馬毛ブラシは靴に付着している汚れや埃を払う道具です。革に埃や粉塵が付いた状態が続くことで革の乾燥が進みます。革に含まれている水分や油分を吸収してしまい、状況によってはカビの原因にもなります。一見きれいそうでも埃や粉塵は付いているので、小まめにブラッシングをしましょう!

 

 

✔︎STEP3.クリーナーで汚れを落とす

クリーナーは靴に付着している汚れや、古いクリームを落とすために使います。新品の靴であっても古いクリームを落とすためにクリーナーが必要になります。クリーナーによっては汚れを落とす力が強いものもありますが、使い方が難しく革を痛めることがあります。ステインリムーバーは水性で革に優しいのに汚れも落ちるのでおすすめです。

 

✔︎STEP4.デリケートクリームを塗る

デリケートクリームは保湿効果があります。成分のほとんどが水分なのでシミができにくいのが特徴です。ついつい塗りすぎてしまうので、少量を指にとって塗るのがポイント。指で塗ると革がクリームを吸い込んでいく感覚がわかるので、指にクリームがなくなったら少しずつ塗りましょう。デリケートクリームを塗ったら10分程度時間を置いて次の工程に進んでも良いですが、しっとりしているようなら一晩寝かせてからでもOK。

 

 

✔︎STEP5.乳化性クリームを塗る

乳化性クリームは革に、保湿、栄養、補色効果を与えます。実は革は乾燥しやすく、水分、油分がなくなると劣化していきます。それを防ぐ為にクリームを塗る必要があります。デリケートクリームで補った水分を逃さないために、乳化性クリームをで保護します。

 

✔︎STEP6.豚毛ブラシでブラッシング

クリームを革にしっかり浸透させる為に、豚毛ブラシでブラッシングします。ポイントは強めの力で素早くこすることです。摩擦熱によってクリームが革に浸透していきますので、そのイメージを持ってブラッシングをしましょう。

 

 

✔︎STEP7.クロスで拭く

豚毛ブラシでブラッシングした後でも、塗ったすべてのクリームが革に浸透するのではなく、革に浸透しきれなかったクリームが表面に残っています。表面に残ったクリームを拭き取らずにそのままにすると、服に色がついてしまいますので念入りに拭き取りましょう。

 

布の巻き方は下の動画を参考にしてください。

 

 

まとめ

少し長くなってしまいましたが、新品の靴でもそのまま履いてはいけない理由がわかってもらえましたか。買ったばかりの靴にすぐヒビ割れが入ったり、シワが入ったりしたらしょんぼりしますよね。正しいケアをすることで靴の寿命を10年、いや50年でも伸ばすことができます。是非、これをきっかけに靴磨きを習慣にしていきましょう!

 

 

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